ベトナム・オフショア開発最新情報(2024年7月)

こんにちは。
ISV VIETNAM 糸見です。

先週もスタッフの引率で日本に短期出張しましたが、なんとまだ梅雨が明けていませんでした・・・
ベトナムも雨季、日本も梅雨という残念な天気でしたが、日本の雨上がりの香りも良いものです。

あの雨上がりの香りにはちゃんと名前があって「ゲオスミン(ギリシャ語で大地の匂い)」と言うようです。
ちなみに降り始めの香りは「ペトリコール(ギリシャ語で石のエッセンス)」です。

雨は嫌いですが、「雨の香り」はどことなくノスタルジックで良いですよね。

引率したベトナム人スタッフ曰く、ホーチミンよりも日本の方が暑いとのことでした。
たしかに、あの雨が上がった直後の日本の蒸し暑さは、ホーチミンでは感じられません。

ホーチミンでは日差しは強烈ですが、木陰に入れば爽やかな風が吹き抜け、
スコール前後は一気に気温が下がり過ごしやすくなります。

平均的な湿度はホーチミンの方が高いはずですが、夜に洗濯しても翌朝にはしかっり乾いています。
とても不思議ですが、風の影響だったりするんでしょうか。

雨季のホーチミンもまた趣があります。是非、みなさまご来越ください~

【ベトナムIT事情~最低賃金上昇と採用状況】

さて、ベトナムの最低賃金が2年振りに、この7月から+6.0%引き上げられました。

最低賃金は地域別に設定されており、ホーチミンのある第1種地域では、月額496万VND(約3万2千円)となります。

ただ、実際にこの最低賃金で働いてる人は稀であり、大学新卒者などは2倍の1,000万VND(約6万円)前後です。
弊社のようなIT企業のマネージャークラスともなると、最低賃金の15倍の7,500万VND(約48万円)程度となります。
いづれも月給となり賞与は業績に応じて別に支給することになります。

加えてベトナムの社会保険・健康保険料率は計32%(会社負担21.5%、個人負担10.5%)にもなり、こちらも年々上昇しています。

今回はベトナム国内の景気がよくない中で、物価の上昇に対応する措置として最低賃金の上昇に踏み切ったものと思われますが、商工業界から上昇率削減の要望も多かったと聞きます。

ベトナムのIT業界も例外ではなく、世界的な景気の減速と、1ドル160円を超える過度な円安が大きく影響して、ITエンジニアの「求人件数」が減少しているようです。
特に弊社と同じ日本向けのオフショア開発は「給与上昇」と「過度な円安」による大幅なコスト増で以前と同じ仕組みでは限界に近づいています。

以前のように「安価な人件費」を目的としたオフショア開発から、「優秀な人材の確保へ」と完全にシフトして流れが変わりました。

優秀な人材をどう確保するのか?

弊社では新卒で即戦力となるプログラマーを多く採用して、その中でキラリと光る原石を見つけ、3年かけてチームリーダーとなるよう育てる方針を取っています。
「急がば回れ」時間をかけて技術力だけでなく、社会性や人間性も磨い行きます。

そして、育てた上げた優秀なチームリーダーの下に、次のリーダー候補となる若いプログラマーを配置して、社内の裾野を広く大きくして行きます。
ベトナムのような急速に発展する国では、組織を成長拡大させる以外に道はありません。

<採用状況>
ピンチをチャンスに、弊社では求人が少ないこの機会に積極的にITエンジニア採用を続けています。

最近もWEBで求人を出しましたが、3週間で約400~500件の履歴書がメールで送られてきます。

採用担当者が履歴書にざっと目を通して、その内の約10%の40~50人を面接・技術テストへ進ませ、最終的に10人ほどに採用通知を出します。
この採用サイクルを年間、幾度も繰り返しています。

ベトナムでは、試用期間2ヶ月、雇用後も有期限契約を2回まで結ぶことができます。

その都度、ふるいにかけて、優秀な人材はチームリーダーへのレールへ乗せて昇給させて、できない・やらない人材へ契約の終了を告げます。
逆にスタッフ側も、会社に将来性や、仕事のやり甲斐を感じなければ直ぐに離職して行くことになります。

会社側もスタッフ側も、お互い徹底して評価判断するようになっています。

「勝つ組織」と「負ける組織」の違いは「信賞必罰」が徹底されているか否かにあると、かの諸葛亮孔明も「将苑」に書いています。

困難な状況化でも、優秀な人材には正当な報酬を約束し、スタッフがやる気と緊張感を持って働き、活気ある生き生きとした組織として行かなければなりません!

Only Advence ~前進あるのみ!で成長拡大し続けて行きたいと思います!

【最近の弊社オフショア案件事情】

最近は、WEBシステムのSPA化コンバージョン作業を多くお引き合いをいただいております。

従来のブラウザとサーバーが、リクエストとレスポンスを繰り返す仕組みのMPA(Multi Page Application)のWEBアプリケーションから、
最初の1ページだけWebページを返し、その中の必要なデータだけをサーバー側から受け取ってWebページを生成する仕組みの
SPA(Single Page Application)化へのコンバージョン作業となります。

SPA化することで、スマホアプリのように、よりきめ細かくスムーズな操作性を得ることができます。

弊社では、フロントエンドにReact、Vue.js、Next.js、バックエンドにPython、PHP、Node.jsを利用する開発案件が多くなっています。
MPAはもちろん、SPAでの業務システム開発を予定されているお客様がいらっしゃいましたら、是非、お声掛けください。

<直近の開発実績はこちらから>
開発実績例 | ISV VIETNAM CO.,LTD.

まだお仕事をご一緒していないお客様!今年こそオフショア開発をスタートしませんか?

販売管理、生産管理、勤怠管理、在庫管理など業務系WEBシステムの、バックエンドからフロントエンドまで一貫して開発可能! MPAはもちろん、SPAでの開発実績も多数あります。

 「オフショア開発を始めたいがどうすれば良い?」
 「以前、オフショア開発で失敗したが、どうすれば上手く行く?」
 「品質や納期は本当に大丈夫?」
 「契約や支払はどうするの?」などなど

オフショア開発のご不安や現状の課題にお応えします!

日本国内で、ソフトウェア開発で社内や協力会社にてリソース問題を抱えられているお客様、
将来の技術者不足を見据えて、ベトナムへの委託をお考えのお客様、是非ご連絡下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

糸見 圭太郎
ISV VIETNAM CO..LTD 代表取締役CEO
1996年に初訪越し在越27年目。2007年ISV創業。
ITのチカラでお客様そして社会のDXに貢献します。

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