こんにちは。
ISV VIETNAM 糸見です。
今日、9月17日(旧暦8月15日)は「中秋の名月」です。
ベトナムでも中国から伝わった「中秋節(Tết Trung thu)」を大切にしています。
1ヶ月以上前から街中には臨時の月餅販売店ができ、お世話になった人や、お客様先を訪問し月餅をくばる習慣があります。
一昔前は限られたお店(パン屋さん)が月餅を販売していましたが、年々高級化して、今では高級ホテル屋や高級レストランまで月餅を製造販売しています。月餅は一つが18万ドン(約1,100円)くらいで、1つでも購入できますが、お客様先へは2~3段重ねの化粧箱に複数個入った5,000円~15,000円/箱のものを購入します。
日本で言えば豪華なお中元というところでしょうか。
さて、中秋の名月と言えば、阿倍仲麻呂が詠んだ名句を思い出します。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
西暦717年、阿倍仲麻呂は19才の若さで遣唐使として唐に渡り、20代半ばで官吏登用試験の科挙に合格し唐の玄宗に仕えます。その後、優秀過ぎてなかなか日本へ帰国の許可がおりず、35年たった54歳の時に許可を得て、帰国前に望郷の念から日本語で詠んだ句とされています。
しかし、やっと叶った帰国許可も途中で船が暴風雨に見舞われ、安南(今のベトナム北部)へ漂着してしまいます。
当時、唐の影響下にあった驩州(現・ベトナムゲアン省南部・ハティン省)で3年生活、その後は安南節度使として現ハノイで6年間も暮らし、とうとう帰国の夢は叶わず、最後は唐の長安にて一度も日本に帰国することなく73歳で亡くなりました。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
(天を仰いではるか遠くを眺てみると、今私が見ている月というのは、奈良の春日の三笠山の上に出ている月と同じ月なのだなあ)
百人一首の中で、唯一外国(唐)で詠まれた和歌で、日本への望郷の想いをあらわした素晴らしい一句です。
是非、みなさまも今夜の名月を見て、1200年以上前に中国・ベトナムで暮らした先人に思いを馳せてみてください。
中秋節の飾りも街中で多く見かけます。
今年の中秋節は雨でした・・・
【ベトナムIT事情~ベトナム産業別の平均給与】
ベトナム大手採用サイトによると、「IT(情報通信業)」は、「営業・セールス分野」に次いで、ベトナムで2番目に採用需要が高い分野とのことです。
IT人材の給与レベルは良く知っていますが、ベトナム国内の他業種の平均給与はどうでなってるんでしょうか?
気になったのでベトナム統計局のWEBサイトから調べてみました。
(※国家機関、国際機関なんどを除く)
まずは2023年の平均給与のワースト3から、
ワースト3位「宿泊・飲食業」・・・平均給与・・・682万ドン(約40,000円)です。
ワースト2位「家内制手工業(消耗品製造などを家族で営む)」・・・平均給与は545万ドン(約32,000円)です。
ワースト1位「農林水産業」・・・平均給与が414万ドン(約24,300円)でした。
ベトナムは「家内制手工業」がとても多く、社会保険にも加入していなかったりいろいろ問題となっています。
「宿泊・飲食業」がワースト3位なのは驚きですが、個人経営の小さな飲食店なども含んでいるのでしょうか。
続いてトップ3の発表です。
トップ3位は「不動産業」・・・平均給与1,071万ドン(約63,000円)です。
トップ2位は「金融保険業」・・平均給与1,149万ドン(約67,600円)です。
そして栄えあるベトナムの平均給与第1位は、
我らが「IT(情報通信業)」で平均給与1,200万ドン(約70,000円)となりました!
一昔前は「金融保険証券業」がトップでしたが、とうとうIT(情報通信業)が平均給与を抜いたことになります。
今年は「不動産業」も規制強化で苦しくなっており、IT業界が一人勝ちの様相です。
ちなみに弊社のあるホーチミンやハノイなど大都市では、この統計局の平均値は軽く超えてしまっています・・・。
給与に比例して優秀なエンジニアがどんどん輩出され、ベトナムがアジアで唯一のIT人材大国となることを願っています!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。