こんにちは。
ISV VIETNAM 糸見です。
11月も後半に入りベトナム南部の雨季も佳境に入りつつあります。
雨季の終盤になるにつれて、夜に激しい雨が降るようになります。
そして12月から半年間は待望の乾季がやってきます。
なぜここまではっきりした雨季と乾季が発生するのでしょうか?
ベトナムは熱帯モンスーン気候に属しており、雨季と乾季の発生メカニズムは、
主に大気の温度差と季節風(モンスーン)に基づいています。
夏の間、季節風(モンスーン)はインド洋や南シナ海などの海洋から湿った空気を大陸に向かって大量に運び、
これが上昇し凝結して大量の降雨を引き起こします。これが雨季の特徴です。
冬になると、季節風は逆に大陸から海洋に向かって乾燥した冷たい空気を大量に運び、乾燥した気候が支配して、降水量が少ない乾季が続きます。
季節風(モンスーン)は、地球の地軸の傾きによって、赤道地域やその周辺の地域における太陽の位置や熱の分布が変わることによって、季節ごとに風の流れが変化することで引き起こされています。
もし地球の地軸が23.4度傾いていなければ、赤道付近は常に暑く、極地は常に寒冷な状態が続くことになり、
季節の変化もなく人類も誕生していなかったかもしれません・・・
これから、12月、1月とホーチミンは朝夕が爽やかな風が吹き抜け、日中は雲一つない快晴が続くベストシーズンに入ります。是非、このベストシーズンにホーチミンへお越しください!
【ベトナムIT事情~熾烈な競争のEコマース業界】
ベトナム市場で有名なECプラットフォームは「Shopee」、「Lazada」、「TikTok Shop」、「Tiki」、「Sendo」の5つあります。
中でもシンガポール系の「Shopee」は約67.9%の市場シェアとなり、2位は中国系の「TikTok Shop」(シェア23.2%)と急拡大、昨年まで2位だった中国アリババが支援する「Lazada」が後退して3位(市場シェア7.6%)となっています。
2位に浮上した「TikTok Shop」は、TikTokアプリのライブ配信やショートビデオから直接、購入に結び付けられます。自社のホームページやECサイトへ誘導する必要がなく、ユーザーの離脱を防ぎ、ワンタップですぐに商品を購入可能なため、高いコンバージョン率が期待でき、急速にシェアを拡大し続けています。
ベトナム国産ECの「Tiki」や「Sendo」のシェアは僅か1%未満で完全に競争から脱落してしまいましたので、以下の3大Eコマースとなります。
1位:Shopee 市場シェア 67.9%
2位:TikTok Shop 市場シェア 23.2% (TikTokアプリから)
3位:Lazada 市場シェア 7.6%
ベトナムで展開するECプラットフォームは、基本的にどこも固定費はかからず、販売金額に応じた手数料(3~5%)を支払う形態で参入が容易なため、個人を含めて多くのショップや会社が出店・出品しています。
ベトナムのEコマース業界は、急速に成長しており、2024年の9月期時点で、前年同期比37.6%増の95億USD(約1.4兆円)となり、12月までの年間ベースでは約2兆円近くの売上予想となります。
ちなみに、日本ではアマゾン・ジャパンの年間売上が約3.6兆円(2023年)ですから、もう数年経つとベトナムのEコマースは、アマゾン・ジャパンを超える規模となるかもしれません。
この成長には、かつては現金主義であったベトナムが、この数年で様々なキャッシュレス決済が普及したこと、
平均年齢が30代と若く、デジタルネイティブ世代が増加しライブ配信などからのネットショッピングに抵抗が無くなったこと、もともとバイク社会の中、Grabなどのバイク便アプリの普及でラストワンマイルの配達も容易になったことが大きいと思われます。
今年はさらに「Temu」という、中国の格安越境ECプラットフォームがベトナム向けにサービスを開始しました。
「Temu」は、ベトナムの消費者がEコマースの利用に慣れたこのタイミングで参入し、高額のアフェレイトや多額の広告費投入で、一気にシェアを拡大するものと思われます。
実際「Temu」は昨年、FacebookとInstagramの広告に約20億ドル(約3000億円)を費やしています。
かつて、タクシー配車アプリのGrabとUberが争い、Uberがベトナム市場から退場して行ったように、ECプラットフォームもこれから、広告とプロモーション、アフェレイトなどに莫大な費用をかけて、資本力で激しいシェア獲得競争になって行くものと思われます。
シェア獲得競争が落ち着くまでは、出店者や消費者は各種のプロモーションなどでかなり優位な立場が続くものと思いますが、溢れる広告や高額なプロモーション、インフルエンサーなどに振り回されることなく、ECプラットフォーム間の競争を理解して適切な判断を下せるように、消費者側もデジタル・リテラシーを高めることが不可欠な時代となりそうです。
【最近のオフショア開発事例】
最近は、旧WEBシステムのSPA化コンバージョン開発案件を多く引き合いをいただいております。
従来のブラウザとサーバーが、リクエストとレスポンスを繰り返す仕組みのMPA(Multi Page Application)のWEBアプリケーションから、最初の1ページだけWebページを返し、その中の必要なデータだけをサーバー側から受け取ってWebページを生成する仕組みのSPA(Single Page Application)化へのコンバージョン開発作業となります。
SPA化することで、スマホアプリのように、よりきめ細かくスムーズな操作性を得ることができます。
弊社では、フロントエンドにReact、Vue.js、Next.js、バックエンドにPython、PHP、Node.jsを利用する開発案件が多くなっています。
MPAはもちろん、SPAでの業務システム開発を予定されているお客様がいらっしゃいましたら、是非、お声掛けください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。